結婚して半年。
夫は自動車販売の営業職をやめて、個人事業主として家庭教師と塾を始めました。
私は「頑張っていればなんとかなる!」と危機感のかけらもなかったのですが、子どもたちの少ない片田舎では生徒さんが集まるはずもなく、経済難。
そんなタイミングで、私は妊娠!
子どもができるのは手放しで嬉しかったのですが、このままでは子どもを育てていけないと判断し、夫は就職活動、私は実家に里帰りすることにしました。

夫はお金がなくても車で片道1時間かけて、妊婦の私に会いに来てくれました。
そのたびに私の母が「これでご飯でも食べておいで」と5000円渡してくれて、私たちは近くのショッピングモールに行きました。
でも、そこでどこかオシャレなお店でお昼を食べるわけじゃありません。たくさん飲食店の前を私たちはスルー。食品売り場に行って、試食デートの始まりです。
パンの試食から始まって、冷凍食品、ウィンナー、飲料水、あらゆる試食品をどうどうと試食して歩く夫につられ、私も試食を楽しいました。
夫が一番気に入っていたのは、カルディのコーヒーの試飲。私が里帰りしている間に、何度も最寄のカルディに通っていたそう。
食費も捻出できないくらいお金がなかったので、母からもらった5000円はガソリン代と残りは夫の生活費としてあげました。

試食デートなんて、今思えば信じられないですが、当時はこんなにお金がなくても楽しかったです。
あの時、ホントはカードローンを利用しようと何度も思いました。
ですが一度借りてしまえば、その手軽さにきっと何度も利用してしまうと思い踏みとどまりました。
参考:http://www.icuh2011.com/